太陽と香奈は一度帰ってから公園で遊ぶ約束をしていた。
「空も行く?」
「行かない!」
空はプイッと首を振り、スタスタと歩いて行った。
「何スネてんだよぉ」
太陽は早歩きで歩く空を、走って追いかけた。
「お疲れ。」
教室を出ると、真知子と由梨がいた。
「それじゃ、行こっか。
帰る前に写真撮ろうね」
すると、太陽が
「友達と撮ってもいい?」
と真知子に聞き、
空は黒いオーラをまた漂わせていた。
それを後ろから見ていた由梨が笑っていた。
「はい、撮るよー」
『入学式』と書かれた看板をバックに、
空と太陽と香奈で写真を撮る。
「空?
ちゃんと笑いなさいよ」
真知子がそう言うと、
空は無理に笑ったせいかかなり醜い顔になった。


