メール女【被害妄想彼氏 番外編】

俺はタバコを吸うのを止め、
携帯灰皿で煙を消して、ポケットにしまった。



…こういう時、
言葉が出て来ぉへんな…。



出て来ーへんのやったら、ストーレートに言うに限るわ。









「俺、お前の事、好きやねん」









ネクラは硬直した。
目を見開き、口はだらしなく開いている。



「…慎一さんが…私…を?」



ネクラは自身を指差し、
俺に聞いた。



俺は、無言で頷いた。








「はじめは、
うっとぉしい女や思ててん。

メールは何十件も送ってくるし、

無口で根暗やし。」




ネクラは顔を赤くしながら聞いていた。



…俺の顔も、赤なってる。






「でもな、そんなお前と…
メールじゃなくて、
電話でもなくて、

一緒に話していたいって思ったんや。


好きになった理由とか…そんなん自分でも分からんし、
会って間もないけど、



お前からのメールを待ってる自分がおった。


矛盾してるかも知らへん。



でも、それが“好き”って事なんやと思う。」




お前と話がしたい。
メール返ってこんかったらムカツク。
お前が笑っているのが嬉しい。
一緒におりたい。




いろんな感情が俺の中で渦巻いてて、
苦しいけど、幸せな気持ち。






お前を思う気持ちや。






「瞳、お前の気持ち…聞かせてくれへんか?」




俺が“ネクラ”と呼ばず、“瞳”と呼んだ事にネクラは驚いていたが、



ネクラは、
ゆっくりと、頷いた。