次の日、
俺と浅野は仕事を早引きして長野を空港に向かえに行くことになった。
「遅いねん。長野のやつ。」
「慎一。
これでタバコ三箱めだぞ。」
浅野の言葉に耳を向ける事無く、俺はタバコに火を付けた。
「慎一!」
後ろから懐かしい声がした。
「長野!」
長野は変わっていなかった。
昔と同じ笑顔でこちらに向かって来た。
「浅野も。
久しぶり!元気か?」
浅野も、「元気、元気」と頷いた。
「お前彼女は来てへんの?」
俺がそう言うと長野は少し辛そうな顔をした。
「…振られたから。
相手は自然消滅したんだって言い切るからさ。
まぁ、俺がマメに連絡すりゃ良かったんだけど」
長野は無理して笑った。
その笑顔が逆に切なくさせた。
「お前、ホンマダメ村のダメ男さんやな。」
「あっ古い!」
「今の若い子そんな事言わないよ」
俺ら三人はしょーもない事で笑っていた。
「雅弘さん!」
雅弘。長野の名前…
知り合いか?
「………瞳ちゃん…」
そこには、ネクラの姿があった。


