メールの相手は、ネクラではなかった。
「…何やねん」
俺はがくっと肩を落とすと、メールの本文を見た。
送り主は、S女からだった。
『瞳の好きな人。
もうすぐ日本に戻ってくるみたい』
本文にはそう書かれていた。
…ネクラはそれ、知ってんのか?
…だから、メール来んくなったんか?
「…慎一?うどんのびるよ。」
浅野にそう言われ、俺はうどんに箸をつけた。
なんや。
そっか。
ネクラは俺の事なんて何とも思って無いんや。
…………切ないな。
口に入れる事を躊躇ったうどんの汁が、麺からポタリと落ちた。
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