メール女【被害妄想彼氏 番外編】


「…これでええんか?」



俺は出来上がったメールを裕貴に見せて確認した。




「完璧!

…何々?『今日はありがとうな』って、誰と遊んでたの?」



「余計な所は見んでええねん!」



俺は足で裕貴の顔を蹴った。




…ネクラ、俺ちょっと頑張ったで。




お前も…頑張れよ。




「さてっ

メール打って疲れたから寝るわ!」




俺がそう言うと
裕貴は俺に蹴られた鼻を押さえて言った。




「まったく…慎ちゃんって破天荒って言うか何て言うか…」





「ZZZZZ…」




「寝るの早っ」





そんな一瞬で眠れるヤツがいるのか、と
裕貴は驚いていた。





「あれ?慎一くん、

かなり幸せそうな顔して寝てるね?」




俺に毛布をかけてくれていた明宏は、
俺の顔を見てそう言った。




「……クラ…」




俺は寝言を言って寝返りをうった。




「オクラの夢でも見てるのかな?」



「…慎一くんってオクラ好きだったっけ?」




二人は首を傾げながら、自分たちも寝る準備をした。







その後、
一週間経っても、メールの返事は返って来なかった。