「おまたせしました~
ってあれ?菜々恵ちゃん?」
ネクラの登場に俺とS女は驚いた。
「おぉっ!
遅かったやん。ウ○コか?」
「違います!」
ネクラはそう言って頬を膨らませた。
「んじゃ、私は買い物してくるわ。
じゃあね~瞳と慎乃介!」
「慎一やーゆうてんねん!!」
俺はS女にそう叫ぶと、ネクラの方に視線をやった。
…………あかんわ。
何か、俺おかしいわ。
「悪い。
もう帰ろや。送るから」
俺は低いトーンでそう言うと、
ネクラは不思議そうに頷いた。
ネクラを送り、家までの帰り道。
俺は、ずっとネクラの事を考えていた。
『忘れられない人がいるみたい』
S女のその言葉が、
頭の中でリピートする。
その度に胸が張り裂けそうになる。
「俺…もしかして」
そう呟き、気付けば自分の家に着いていた。


