メール女【被害妄想彼氏 番外編】

「そうそう、
アンタに良い事教えてあげる」


そう言ってS女は微笑んだが、どうしても胡散臭い。



「いや、ええわ。」



「アタシが教えるって言ってあげてるんだから聞きなさいよ!」



S女は力んだ。



「…なんやねん?早よ言えや」



俺はため息をつき、
S女の話を聞く事にした。







「瞳。あの子…二年間好きだった人の事、まだ忘れられないみたい。」






「……え?」





聞いた事もない話に、俺は少し戸惑った。





「好きなヤツ?
アイツ彼氏いた事無いって合コンで言うてなかったっけ?」



俺がそう言うとS女は少し笑った。



「片思いよ」



片思いを二年も…



「相手彼女いたからね。
それに、今は海外に住んでるから逢えないし」



「それでも、
アイツはまだそいつの事が好きなんか?」



S女は頷いた。



「その男とアンタ、雰囲気似てるのよ。

アンタみたいに目つき悪くなかったけど」



ほっとけ!!



「あの子がメールに執着してるのも、そいつからのメールを待ってるからなのよ」


S女は少し悲しそうな顔をした。