「あ、あの…」 ネクラが口を開いた。 「慎一さんは…メールするの…苦手なんですか?」 ネクラは俺にそう質問した。 「まあ、好きではないな」 「じゃ、じゃあ、二人で苦手を克服しましょうよ!」 は……… 「めんどい」 その一言。 「私だけにやらせるって酷くないですか?」 「俺はええねん。」 「何それ!」 ネクラは苦笑いをした。 「喋れてるやん。」 「あ」 ネクラは笑った。 「そっちの方がええわ。」 俺がそう言うと、ネクラはまた、頬を赤くした。