――花たち、死んじゃうよ!犬竜、哀しくて、怒ってるよ!―――

――森の主!助けて!犬竜を止めて!―――


いつか…
僕が、怒りや憎しみの心を空に浮かべた経緯。

花たちの命を、
粗末に扱われた事でした。

あまりにも今回の事と似ていたのです。
ロマが僕の心の一部だと言うのなら、僕と同じ不思議な力が備わっていたとしても不思議はないのです。


世界ガ…
僕デ、壊レテシマウ――


もう…
この「天変地異」を止められるのは、僕だけだと思いました。


僕は、村へと…

ロマの元へと、
森の中を走り出しました。



最初から…、
僕が行けば良かったのです。

後悔をいくらしても足りません。


『誰にだって、間違いの一つや二つ在る』と、
そう言ってくれますか…?



僕ノ間違イハ、

世界ヲ壊シテシマウノデス。


ソレハ、
変ワラナイ事実。