結局…
「光る街」は現れませんでした。

僕が何者かも、
分かりませんでした。

僕は、僕。
僕のままで良い…
そんなロマの言葉が、深く心に響き安堵しました。


村へ戻り、数日後…。

僕や家族や村人たち、
多くの人々に見守られ…


「…私は…堪らなく幸せだったよ…。皆、有り難うな…」


そんな言葉を残し、
ロマは…


ロビン・マーシュは、
穏やかに息を引き取りました。


「…ロマ…。ロマ…」


僕の偉大なる友人が、
心を許せるかけがえのない者が、

天ヘト還リマシタ――。



雲も無いこの世界で、

僕が流した涙は、
初めての雨となって大地に降り続きました。


一人ニシナイデ…
僕ヲ置イテ何処ヘ行クノ…?


寂しくて、この哀しさで胸は押し潰され、このまま僕も死ねるのではないかと思った程です。

それでも、
僕は生きていました。


ロマの残した想いを、
世界に……

その為に、僕はここに…



此処ニ
存在スル意味モ分カラナイノニ