『んね~ッ?その為にも俺、ハルカに秘密でいっぱいオリペんトコに遊びに行くんだぞッ!』

「……秘密になってないけど。何で?つまんないから?」


『…ぅおッ。秘密バレた!…むぅ…。オリペが言ってたんだぞ。エマのお山はー、スゴイお山だから、俺強くなれるかもなんだ。』

「スゴイ山だから強くなれる?」


『あ。間違いたッ。俺は元々強いけどーッ、さらに強くなれるんだった!』

「…どっちでもいいけど…。だから、どうして?」


『…何だっけ。ユラのシンイキだから?エマも、あーなったしッ?俺もいっぱいアソコ居たら、強くなる?…そう、ソレッ。なるッ!ふんふーん♪』

「……あぁ。ユラの神域で暮らしていたエマも、ユラの強い魔法の力を浴びて精霊になれたって話ね?コンもエマの山に沢山居たら、魔法の力が強くなるって…、…そうなの!?」

『ふんふーん♪』

「…ズルい。」


『――ズルくないッ!ハルカは、エマの涙を飲んだからスゴイんだって言ってたもん!だから、いいんだもんッ。』

「…え?エマの涙を飲んだから?スゴイの?確かに、羽根は生えたけど…」