0。 みんなが思う時、丁度に鐘がなった。 そして、歓声があがる。 「静かにー、次のテストにこれ出すからなー。」 先生は黒板に歩み寄る。 龍也は蒼の顔を見ていた。 みんなの目が先生に向いていった瞬間。 蒼の顔は笑顔を消して、無表情になり、馬鹿にしたような憐れむような顔をした。 彼女と関わるのは、この数日後。 彼女は。 狼少年ならぬ、 狼少女だった。