そんなミユのふとした仕草にヒューは見とれてしまった


ミユはまた目線を上げる


「…綺麗。ヒュー!!凄いんだね!!」

その言葉にヒューは我に返った


「まあ、これ位この私であれば大した事ではありませんが…。」



パシャッ

携帯で写メを撮る音が遠くで聞こえる



それに気づき、ヒューはまた指を鳴らす


その途端に雪の花弁が空気に解け、消え去った


「あっ…。」


空を見上げていた美優は残念そうな顔でヒューを見つめた