「今日はお邪魔してごめんねー」

とお母さんが慶太の両親に頭を下げる。

「いいよ、いいよ!

今日はパァーっと盛り上がろ!」

慶太のお母さんが笑いながら言う。

「あ、この子が祐ちゃん

(お母さんの名前)の子の・・・」

と、引き続き慶太のお母さんが私の

顔を見ながら言った。

「あー、波留嘉!」

「波留嘉ちゃんかぁ~」

「だれきたのぉ?」

玄関でぴょこっと顔を出す幼い男の子。

「これがうちの慶太!」

と、慶太を指さしながら

いう慶太のお母さん。


     木下慶太。

     これが私と貴方の出会いだった。

         * * * * *

「はぁ~、旨かったぁ」