わたくしが学校に行くときは、必ず送り迎え。もちろん、フェラーリ。
そして、教室まで行く。 いつものように、ドアを執事の竹本が開け、席に着くのが私のに……。


「おいこらっ!!!」


わ、わたくしの席に不良がっ!!!しかも、このお方、朝カツアゲしていた方ではありませんかっ!!!ここは、席の略奪も兼ねて、注意をしなくてはっ!!!



「あなたっ!!そこはわたくしの席ですのよ!?勝手に座らないでください!!」


その不良はわたくしを見て、すごみながら、


「はあ〜ん??てめ-誰に向かってもの言ってんだよ!?」


「あなたですわっ!!このカツアゲの不良っ!!!」


「てめっ…、ちげ-よ!!!てめ-が叫ぶから、俺は朝からサツに追い回されて大変だったんだよっ!!!」


違うですって〜??しらばっくれる気ですのねっ!!



「悪いことをしたのですから、当然ですわ!!とりあえず、そこをどいてください!!」


「さっきから聞いてりゃ…!!」


不良がわたくしにとびかかろうとしてきたので、


「いや〜っ!!!」


どしんっ


投げ飛ばしてやりましたわっ!!!生憎、昔からお金目当てで声をかけられることが多いので、護身術をたしなんでおりますの。

ですから、こんな不良、大したことないですわっ!!


「いって〜…、てめ-、名前は!?!?」


「礼宮桜子ですわっ!!」



「その名前…、死んでも忘れね-ぜ。」



まったく…、朝からなんですの〜??困ったお方ですわ。