「…じゃあさ、ホストの体験入店させてみれば？［ＲＥＤ・ＳＴＡ］の事は弟君次第だし…そういえば美月さんの従姉妹なんでしょ？美月さんに言えば…。」



その俺の言葉に、喜恵は首を傾げた。



以外な事に、喜恵は美月さんが［fly］のオーナーと言う事を知らなかった。



「…あの…私まだ貴男の名前も聞いて無かったんですけど…それに美月ネエの事も知ってるし。」



…やべっ…どうしよう…えっと…。



「ジュン。［fly］で働いてるジュンです。」




何言ってんだ俺…。





でも、喜恵の顔を見ると…真実を話そうとする言葉が口から出ない。



俺は朝の三時に、［fly］の店の前に来る事を弟伝えてくれと言って喜恵を帰した。



喜恵をマンションの下まで送り届けた後、ネルに電話して透の事を聞き出した。ネルは透の事を知らなかったので、調べて折り返し電話をしますと言って電話を切った。



ネルからの電話は、俺がスーツを脱ぎ終わる前にかかってきた。ネルの話しによれば、最近［ＲＥＤ・ＳＴＡ］に入れて欲しいと言ってきている奴に、透と言う名前の奴がいるらしい…。