ホスト 神

陽子の笑顔を思い出しては嬉し泣きし、その後に自分を責めて悲し涙を流す。



自分自身を嫌い、自分自身を憎み、自分自身を恨んだ。



陽子は何も悪くない。全ては、俺が作り出した悪行によるもの。



別れを決意した陽子を恨む事も、嫌いになる事も俺には出来ない。



俺にそんな権利は無い。


…只一言謝りたかった。


ごめんな陽子…。



…あんなに幸せだった時間を壊したのは…俺だ。



15歳の時、三回目の家庭裁判所に呼び出された帰り、俺は母親からアパートの鍵を渡された。



父親は仕事人間で、たまに家に帰ってきて俺を見つけては、文句を言って仕事に行く。俺を庇ってくれる母親の事は好きだった。



まだガキだった俺は、母親からも裏切られたと思い込み、それから女に一切の感情を持たなくなった。



だが、そんな事を忘れさせてくれたのが陽子だった…愛してたよ…陽子。




毎日毎日そんな事を考え続け、五ヶ月後に俺は退院した。好きになるから女は俺の前から消えていく。だから好きになるな、信じるなと胸に暗い闇を芽生えさせて。