俺は支える手もなく、無理矢理立ち上がった。
「金は後から誰かに持ってこさせる。ジュン、車を寄越してくれ。」
そう言って診察室を出た俺は、待合室の煤切れたソファに横になった。
正直頭も痛いし、殴られたり蹴られたりしたので体が熱を持ってる。
「[junk]はどうした?」
ジュンが肩をすくめて、溜め息混じりに掠れた声を出した。
「俺はお前が気を失った後、[ハーレム]に[RED・STA]の八十人を連れて踏み込んだ。ウチのプレジをここまで追い込んだんだ。只で帰らせたら俺の沽券に関わる。雑魚共には処罰を食らわして逃がしたが…羽賀の兄貴にはこの世から消えて貰った。」
[RED・STA]の処罰とは、海の波打ち際に一人ずつ手足を縛って寝かせて放置する。昼間は暖かい春の恵比須顔のような陽気でも、夜には冷たい般若の顔を見せるこの時期の海。真夜中に十分も波打ち際に放置していれば、ガタガタと奥歯が震え出すぐらいの低体温症に体が恐怖する。
少しずつ上がってくる波を受けながら、処罰者は迫ってくる波の恐怖と、震える体にリアルな死の恐怖を感じる。
羽賀の兄貴は黒沢の兄ぃに頼んで、鋳造工場で闇に溶かしてもらう。
[神堂総業]御用達の鋳造工場に頼んでもらえば、人の肉塊など五分も経たずに溶けてしまう。死体も見つからない完全犯罪の成功だ。後は黒沢の兄ぃに幾らか包むだけで話しは終わる。
俺が羽賀の兄貴に言った言葉は、満更嘘では無かったのだ。
「金は後から誰かに持ってこさせる。ジュン、車を寄越してくれ。」
そう言って診察室を出た俺は、待合室の煤切れたソファに横になった。
正直頭も痛いし、殴られたり蹴られたりしたので体が熱を持ってる。
「[junk]はどうした?」
ジュンが肩をすくめて、溜め息混じりに掠れた声を出した。
「俺はお前が気を失った後、[ハーレム]に[RED・STA]の八十人を連れて踏み込んだ。ウチのプレジをここまで追い込んだんだ。只で帰らせたら俺の沽券に関わる。雑魚共には処罰を食らわして逃がしたが…羽賀の兄貴にはこの世から消えて貰った。」
[RED・STA]の処罰とは、海の波打ち際に一人ずつ手足を縛って寝かせて放置する。昼間は暖かい春の恵比須顔のような陽気でも、夜には冷たい般若の顔を見せるこの時期の海。真夜中に十分も波打ち際に放置していれば、ガタガタと奥歯が震え出すぐらいの低体温症に体が恐怖する。
少しずつ上がってくる波を受けながら、処罰者は迫ってくる波の恐怖と、震える体にリアルな死の恐怖を感じる。
羽賀の兄貴は黒沢の兄ぃに頼んで、鋳造工場で闇に溶かしてもらう。
[神堂総業]御用達の鋳造工場に頼んでもらえば、人の肉塊など五分も経たずに溶けてしまう。死体も見つからない完全犯罪の成功だ。後は黒沢の兄ぃに幾らか包むだけで話しは終わる。
俺が羽賀の兄貴に言った言葉は、満更嘘では無かったのだ。


