ホスト 神

バイクにも乗せない。[RED・STA]の集まりにも連れて行かない。二人で居る時に絡まれても一切揉めない。



…陽子は大切な俺の宝物だから。



俺の生きてきた中で、一番長い幸せな時間だった。




だが…そんな幸せな時間は半年で終わりを迎える。





愛し愛されていた二人を引き裂いた悲劇は、ジュンの一本の電話から始まった。



「神、陽子ちゃんと一緒か?」



珍しく慌てた様子のジュン。



「いや、さっき駅まで送って行って、これから[RED・ST]のミーティングに顔出しに行く所だけど…何かあったのか?」



「信太郎がさっき、陽子ちゃんに似た子が[junk]に拉致られる所を見たって言ってる。」



[junk]名前の通りのクズギャング気取りの集団。拉致、強姦、強盗、合法ドラックから非合法ドラックまで何でも有りの腐った奴ら。今から二ヶ月前、他チームを潰し回った時に一番最初に潰したチーム…だった筈。



[junk]を一番最初に潰した理由は、ドラックを扱っていたから。[RED・STA]は何よりも、ドラックを扱っているチームを許さないのが第一の決まりになっていた。