乾杯をしても佐和ママは別段はしゃぐでもなく、すぐにチェックして店を出て行った。
タワーの中の方に置かれているバカラグラスは、サイズは同じだがカットが微妙に違う物だった。流石に短時間で全て同じ物を揃えるのは無理だったんだろう。
シャンパンタワー程の華やかさはないが、バカラグラスのダイヤモンドのようなカットが、薄暗い照明を吸収して水面のようにキラキラと光を跳ね返し、グラスの中に入っている氷は純度の高いアルコールで少し溶かされ、滑らかで怪しい光を放つ。
…だがおかしい。何度計算してみても一千万には及んでいない。
佐和ママがこんなイージーミスを犯すはずがない。
不思議に思いながらも、俺は佐和ママを見送るため店外に出た。
俺がロールスロイス、ファントムのドアを開けると静かに佐和ママが車に乗り込む。
「神…あなた由美ちゃんの事が好きなんでしょ?今日見ていてなんとなく分かったわ。」
突然の発言に俺の目は小魚のように動いた。
「今日の所は諦めるけど五ヶ月後、あなたの誕生日には私が落としてみせるわ。[blue]にはもう勝てたでしょう。じゃあまたね神。」
俺がドアを閉めると同時に窓が開き、佐和ママは少しの間手を振って去って行った。
店内にいると気が付かなかったが外はもう明るく、腕に付けた時計に目をやると、針はもう七時半を指していた。
タワーの中の方に置かれているバカラグラスは、サイズは同じだがカットが微妙に違う物だった。流石に短時間で全て同じ物を揃えるのは無理だったんだろう。
シャンパンタワー程の華やかさはないが、バカラグラスのダイヤモンドのようなカットが、薄暗い照明を吸収して水面のようにキラキラと光を跳ね返し、グラスの中に入っている氷は純度の高いアルコールで少し溶かされ、滑らかで怪しい光を放つ。
…だがおかしい。何度計算してみても一千万には及んでいない。
佐和ママがこんなイージーミスを犯すはずがない。
不思議に思いながらも、俺は佐和ママを見送るため店外に出た。
俺がロールスロイス、ファントムのドアを開けると静かに佐和ママが車に乗り込む。
「神…あなた由美ちゃんの事が好きなんでしょ?今日見ていてなんとなく分かったわ。」
突然の発言に俺の目は小魚のように動いた。
「今日の所は諦めるけど五ヶ月後、あなたの誕生日には私が落としてみせるわ。[blue]にはもう勝てたでしょう。じゃあまたね神。」
俺がドアを閉めると同時に窓が開き、佐和ママは少しの間手を振って去って行った。
店内にいると気が付かなかったが外はもう明るく、腕に付けた時計に目をやると、針はもう七時半を指していた。


