ホスト 神

佐和ママが俺の前で歩みを止めた。



「フフフ。不思議そうな顔ね神。[鈴蘭]の千登勢とは昔からの馴染みなの。[鈴蘭]にもよく飲みに行くし、何より千登勢が由美ちゃんの事を、本当の娘のように可愛がってるから、私にとっても由美ちゃんは娘みたいな存在なのよ。」



そう言って佐和ママは、由美の隣に座った。



それを目にしたハルさんが、すかさず飛んでくる。


「いらっしゃいませ佐和ママ。何をお持ちいたしましょうか?」



「久しぶりねハル。早速だけど、アレ持ってきてくれる?」



そう言われると、ハルさんは大急ぎで厨房に向かって行った。



由美は佐和ママと何か喋っていたが、すぐにハルさんの後を追いかけていった。



俺は手招きされて佐和ママの隣に腰を下ろした。



時刻は朝の七時半。










この後、今回の対決を決する出来事が起こる事など、俺は全く知らなかった。