俺は月矢のその言葉に反応し、踵を返して月矢の胸ぐらを掴む。
「引退した人間が、私情でチームを動かすんじゃねーって教えたよな?」
そんな俺と月矢の間に、普段の剽軽さを無くしたネルが割って入る。
「私ノ…五代目プレジノ意志で[RED・STA]を動かしマシタ。信太郎サンは関係ありまセン。」
…いつもの冗談を言っているラテン系の陽気なネルの顔ではない。目は氷の刃のように絶対零度の如く冷たく、その視線は全てを切り刻むように鋭い。
…これが本当の五代目[RED・STA]のプレジ。ネルソン・J・尾崎。
月矢を掴んでいた手を力なく離し、何も言わずネルに頭を下げて事務所に歩いていった。
事務所には他のホスト達が各々体を休めていたが、俺が入ってきたのを見て一瞬にして静かになった。
何も考えずに動いたので、真っ白なタキシードは所々汚れていた為、出勤する時に着てきた白いオートクチュールのスーツに着替える。
横目でジュンが事務所に入ってきたのを確認して振り返ると、ジュンが殴りかかってきた。
ボディはさっきハルさんにやられたので反応が早く、ジュンの右拳を抑える事が出来たが、直ぐに胸ぐらを掴まれる。
「引退した人間が、私情でチームを動かすんじゃねーって教えたよな?」
そんな俺と月矢の間に、普段の剽軽さを無くしたネルが割って入る。
「私ノ…五代目プレジノ意志で[RED・STA]を動かしマシタ。信太郎サンは関係ありまセン。」
…いつもの冗談を言っているラテン系の陽気なネルの顔ではない。目は氷の刃のように絶対零度の如く冷たく、その視線は全てを切り刻むように鋭い。
…これが本当の五代目[RED・STA]のプレジ。ネルソン・J・尾崎。
月矢を掴んでいた手を力なく離し、何も言わずネルに頭を下げて事務所に歩いていった。
事務所には他のホスト達が各々体を休めていたが、俺が入ってきたのを見て一瞬にして静かになった。
何も考えずに動いたので、真っ白なタキシードは所々汚れていた為、出勤する時に着てきた白いオートクチュールのスーツに着替える。
横目でジュンが事務所に入ってきたのを確認して振り返ると、ジュンが殴りかかってきた。
ボディはさっきハルさんにやられたので反応が早く、ジュンの右拳を抑える事が出来たが、直ぐに胸ぐらを掴まれる。


