店の前には、黒々と光るベンツのS600が、その姿も堂々と停まっていた。
ベンツの後部座席のドアが開き、男が一人降りてきて神堂の前で会釈する。
「お疲れさまです。どうでした?」
「良い男だったよ!ウチに誘ったがフラれてしまった。」
そう言い終わると、神堂はその男と二人で笑い出した。
「あ!黒沢の兄ぃ!」
「おぅ神、元気か?良かったな親父に気に入られて!」
黒沢の兄ぃは、俺がガキの頃近所に住んでいた幼馴染みで、年は七つと離れているが、兄貴の居ない俺にとっては、本当の兄貴のような頼れる存在。
最近はお互い忙しくて会っていなかったが、ホストをする前の金が無い時は、よくジュンと一緒に呑みに連れて行ってもらっていた。
笑い終えた神堂は、斜め前にある[blue]の箱をじっと見つめる。
「辰樹の奴も良いものは持ってるんだが、未だ若い…お前には勝てないだろう。暇になったらウチに顔でも見せに来い。」
神堂はそう言い残し、若いライオン二匹と兄ぃと共に、ベンツに乗って眩しい程のネオンの中へ消えていった。
俺とジュンは別にヤクザが怖い訳じゃない。知り合いがいるから怖くないわけでもない。ただ進んで関わり合いにはなりたく無いだけの事だ。
ベンツの後部座席のドアが開き、男が一人降りてきて神堂の前で会釈する。
「お疲れさまです。どうでした?」
「良い男だったよ!ウチに誘ったがフラれてしまった。」
そう言い終わると、神堂はその男と二人で笑い出した。
「あ!黒沢の兄ぃ!」
「おぅ神、元気か?良かったな親父に気に入られて!」
黒沢の兄ぃは、俺がガキの頃近所に住んでいた幼馴染みで、年は七つと離れているが、兄貴の居ない俺にとっては、本当の兄貴のような頼れる存在。
最近はお互い忙しくて会っていなかったが、ホストをする前の金が無い時は、よくジュンと一緒に呑みに連れて行ってもらっていた。
笑い終えた神堂は、斜め前にある[blue]の箱をじっと見つめる。
「辰樹の奴も良いものは持ってるんだが、未だ若い…お前には勝てないだろう。暇になったらウチに顔でも見せに来い。」
神堂はそう言い残し、若いライオン二匹と兄ぃと共に、ベンツに乗って眩しい程のネオンの中へ消えていった。
俺とジュンは別にヤクザが怖い訳じゃない。知り合いがいるから怖くないわけでもない。ただ進んで関わり合いにはなりたく無いだけの事だ。


