ホスト 神

俺は月矢とジュンを病院に残し、たった今お婆さんを降ろしたタクシーに飛び乗った。



タクシーに飛び乗った俺は、美月さんを煽り続けた奴よりも、ハルさんに苛つきを覚えている。





[fly]に着いた俺は、何処にも目もくれず一心不乱にオーナー室へ怒鳴り込んだ。



「ハルさん!何で病院に行ってやんねーんだよっ!」



ハルさんはドアに背を向け、デスクに両手をつけ下を向いていた。



俺はそんないじけたようなハルさんに向かって行き、力一杯胸ぐらを掴んだ。



「おい!聞いてんのかよ!あ?ビビってんのか?何か言えよハルさん!」




ハルさんは俺に胸ぐらを掴まれても、未だ下を向いている。



「…腑抜け野郎が。」