ホスト 神

「貸した物返してくれれば、その後はどうなろうが知ったこっちゃないね!」



ハルさんは怒りを吐き出すように、深く大きな溜め息を吐いた。



「そういう所は親父とそっくりだな。」



「俺を親父と比べるな!いいか!これから二度と親父と俺を比べるなよ!」



…辰樹の初めて見せる顔…目は吊り上がり鋭い眼光を見せる…だがハルさんも負けない。



「俺は其処に居るようなお前の部下じゃない。だからそんな事を言われる筋合いは無い。それにこんな話しをしに来たのなら帰ってくれ!こっちはお前等ほど暇じゃないんだ。」



そう言うとハルさんは、乱した心を落ち着かすように、タバコの穂先へ火を付けた。



辰樹もその言葉で目が覚めたように、元の薄気味悪い笑みを浮かべた顔に戻る。



「ウチは後三日でオープンする。面倒な持久戦なんかじゃなく、ウチのオープン日から三日間の売り上げ勝負でどうだ?そっちにとっても悪い話しじゃないだろ?」