ホスト 神

家康は気まずいのか、[fly]に来てからずっと下を向いたままだ。



「改めて自己紹介しましょう。大田原グループのホストクラブ[blue]代表。大田原辰樹です。どうぞ宜しく。」



そう言うと辰樹は握手を求めてきたが、それを見てハルさんは胸の前で組んでいた腕を崩し、思わせぶりに両手を頭の後ろで組んだ。



「成る程…そういう事か…お前があの大田原の息子とはな。」



辰樹は文句を言いたそうだったが、不満げに手を引っ込めた。



「貴男に声をかけられた時にこの絵図を閃いた訳です。」



辰樹は白のスーツを着ていた…[fly]で働いていた時に着ていたような安っぽいものじゃないく、恐らくオーダーメイドの品。



その証拠に辰樹の動きに流れるようにスーツが付いていってて、そのお陰でいつもより辰樹が大きく見えた。



「俺はあんたと親父の因縁なんてどうでも良い…[blue]を大きくして俺の力を親父に見せつけてやるだけだ。」