ホスト 神

俺は苛つく心を精一杯押さえ込み、大きく酸素を吸い込んだ後一呼吸置いて答えた。





「俺を舐めてんのか?」




大田原は面白い動物でも見たと言わんばかりに、人を小馬鹿にしたように軽く頷く。



「分かった…では一千五百でどうかな?」



「おい!俺を引き抜きたいんなら、地球ぐらいのダイヤでも持って来い!話しは終わりだ!帰る。」



俺がそう言うか言わないかの内に車が停まり、車を降りようとした時に威圧を籠めた声で話しかけてられた。



「まぁ気が変わったら連絡してくれ。自分の所為で負けるのは辛いだろうからな。それと一つ良い事を教えてやろう…今度の一件に私は関わっていない。今日は息子の為を思っての事だ…ハルに宜しくな…。」



「おいっ!どういう…。」



俺がそこまで言うと、運転手はいそいそと運転席に戻り、リモは走り去っていった。



気が付くと俺は[fly]の前で降ろされていた…ってことは十分くらいしか車に乗ってなかったのか…。



俺の背中は、汗でシャツが濡れているのがはっきりと分かる程だった…。