ホスト 神

俺は冷やす程の事じゃないと言って、由美が持ってきてくれた氷をテーブルに置いた。



一連の流れ黙って見ていたサラリーマンが、気まずそうにその口を開く。




「初めてこの家に来たって訳じゃないんだな…。」






「そうだね。あんたが由美にしていた事と同じだろ?只これだけは言っておくが、俺は由美の手だって握った事が無い。」



隣では由美も俺の言葉に頷いている…サラリーマンはさっき殴った事を悪く思っているのか、弾かれたように名刺を出してきた。



俺は差し出された名刺をその場で破り、一編残さず灰皿に捨てた…その態度に明らかな憤慨を見せる。





ガキだ…由美に聞いたら俺の七つ年上らしいが、こういう話し合いの場で感情を剥き出しにする奴ほど愚かな奴は居ない。