ホスト 神

するとサラリーマンは顔を紅潮させ、素人ヤクザのように下から睨んでくる。



「由美が来ているだろう!」



…此奴が由美の彼氏か…俺はさっきの由美の話しを聞き、明らかにこの男に怒りを感じている。



「居るけど何?」



すると今度は真っ赤な顔をプルプル奮わせながら、その茹でた蟹のような顔を近づけてきた。



「…由美を出せ!由美を返せ!」



どうやらこのお方も怒ってるらしいが、俺も心の奥底から溢れ出るような憤りを覚えている。




声が聞こえたのか由美がリビングのドアを開け、小動物のように廊下に顔だけ出した…サラリーマンは即座に由美が廊下に顔を出したのを見つける。



「由美!やっぱり居たのか!」



するとサラリーマンはもう一度俺の方を睨みつけ、振りかぶった右の拳を俺に向けてきた。





「お前が由美を騙したのかー!」