ぼくの 妹 姫




宴会場みたいな長いテーブルが置かれた和室で



宙の大家族と焼き肉をたべた



「蕾ちゃん、たくさん食べてね」


さっき乱入した宙のお母さんが優しく笑う


私がうなずくと



「宙の脱・DTに乾杯★」


従姉妹のチヨさん(高2)がウーロン茶が入ったグラスを高く掲げて



おじいちゃん、おばあちゃん
お母さんや叔母さん従姉妹たち
その場にいた人たちがグラスを高く掲げて



「「「かんぱ~い★」」」



「ヤってねぇからっっ!」



宙が赤い顔して怒鳴った




私は宙の隣でクスクス笑って



「お前も否定しろよっ!」



にらむ宙が
また おかしくて笑った




素直に いいなぁって感じて



同時に私には縁遠いモノで



笑っていないと泣きそうだった