ぼくの 妹 姫




――――――ガラッ

教室の戸をおもいっきり開けると



女の子は床の上、仰向けで倒れてて



その上に男の子が馬乗りになってる



女の子の制服は ブラウスの前が開いていて



「…っんだ、てめえっ!!!!!」



男の子は私をキツくにらみ付けた



「てめえこそ、私の目の前で何してんだよ……」



私が 少し口元で笑って言うと



「ざけんなっ!
てめえもヤッちまうぞ」



怒りに満ちた目


暗闇だらけの目


バカじゃない?


私は何も怖くない








床を蹴り



大きな身体の男の子に



飛びかかって




そこからの記憶はない