枕元に置いてあるケータイを開いて時間を確認する
1時38分
蕾は ちゃんと眠れているかな
そんな思いが胸をよぎり
ギシッ………
ベッドから抜け出して
部屋を出て、居間を通りすぎ
蕾の部屋の前に立つ
耳を澄ませると
当たり前に物音はしなくて
ドアに手をかけてから
一度 戸惑う
ぼくは 蕾の部屋に なぜ入ろうとしているのか?
それは
蕾の寝顔を確認したいから
何も 怯えること なく
穏やかな寝息をたててる事を
見たいのでは なく
確認したいんだ
ドアにかけた手に力を入れて
――――――スッ………
静かにドアをひいた



