家に帰って一緒に風呂に入る


手のひらで お互いの身体を洗う


蕾は大丈夫なんだけど


ぼくは くすぐったがりで


首筋やわき腹を
蕾がわざと泡のついた手で
そっと撫でる



「蕾!くすぐったいよ」


身をよじって逃げるぼくを
蕾は泡のついた顔で笑った









「ねぇ、お兄ちゃん」


いつものように
ベッドで1つになると


蕾が ふいに言った


「お兄ちゃんは
お父さんとお母さんがしてる所
見た事ある?」



急に聞かれ
一瞬きょとんとして
しまったけど



「ないよ」


そう答えると
蕾は腕を伸ばし
首に抱き着いた


ぼくは蕾の身体を抱き起こして
自分の上に座らせる


お互いに座った状態で向き合い繋がるのが ぼくも蕾も好きだ


一番 身体が密着できる気がする



頬を撫でると
蕾は嬉しそうに目を閉じ


「蕾はね、あるよ」


なんて言葉を
返せばいいのだろう


夫婦なのだから
セックスするのは
当たり前だけど


親がヤってるところなんて
見たくない 想像もしたくない



それに蕾が見たって事は
幼い時だ


かなりショックなのでは……