懐かしく、ないなぁ。 さっきの感情は間違いだったんだ。たぶん。 「えーと高校生?」 「一年生です。近くの高校に、あしたから」 「俺もだよ。南ちゃんの1つ先輩」 「よろしくお願いします、先輩」 「わかりにくくなると嫌だから、晴先輩、で」 「おっけーです」 街灯の下を黙って歩く、よりは話題をふってくれて助かる。 いい人じゃん、晴先輩。