薄暗い部屋に戻ると、ベッドにはまだスヤスヤ寝てる怜二が居た。 よっぽど眠たかったのか、お風呂に入る素振りも見せなかった怜二。 まあ、ほんの1時間前にシャワーを浴びたと言ってたからいいんだけど…。 っていうか、1日で2軒のラブホをハシゴするなんて、よっぽど物好きなんだろうな…… 怜二のおでこに掛かってる前髪に、指でそっと触れると、 さらさらの髪の間から、長いまつげが姿を現した。 キュン−−− それを見て、あたしの胸が小さな音を立てた。 `