あたしの気持ちに関係なく、試合は着々と進んでいく。 これで4試合目になる選手達には、さすがに疲労の表情が浮かび始めていた。 中でも、バスケ部の3人はかなり苦しそう。 それも仕方ないのかもしれない。 神木が抜けた事によって、全試合フル出場してるらしいから。 だんだん、向井君のスピードについて行けなくなってるのが、あたしにもわかる。 お願いっ! これ以上、ゴールを決めさせないで!! 向井君がボールを支配した瞬間、あたしは目を閉じて願っていた。 `