「さて、バスケの応援でも行きますか。 優勝候補って言われたウチのクラスが、全競技で優勝逃すのを阻止しなくっちゃね?」 1番悔しいであろうバレー部の香苗の茶化すような言葉に、皆の顔に笑みが戻る。 「行こ、行こ!」 あたし達は、ネットで隔てられた隣のコートが見渡せる観客席へと向かった。 バスケのコート上では、まだ3位決定戦が行われていた。 `