早々にシャワーを浴びて、髪をドライヤーで乾かす。 ここからがまたひと苦労。 髪染め用のスプレーで、せっかくの洗い立てサラサラヘアーを、真っ黒に染めなきゃなんない。 「くっそ、毎度のことながら面倒臭ぇ……」 目に入らないように俯きながら、悪態をつく。 この栗色の髪が実は地毛の俺。 逃げてった母親がイギリスの血を引いていて、同じ栗色の髪をしていた。 茶色い瞳も母親譲り。 顔のパーツもあの女に激似で、面白くない事この上ないってやつだ。 `