半ば抱えるように連れて来られたのは、近くの公園のベンチだった。 放心状態で座るあたしの足元にひざまずくなり、 「ほら、足……」 躊躇することなくミュールをはかせてくれるさっきの人。 「……はあ、なんかすみません…」 あららら… なんかシンデレラみたい…… ぼんやりしてる頭でそんな事を考えていたら、不意に街灯に照らされて、その人の顔がハッキリあたしの目に映り込んできた。 ………なっ…!?! `