冬のしっとりとした明かりのない夜空の下を、橘さんに導かれるように歩く。
橘さんに出会って短時間でいろんな事が起きたけど、まだまだいろんな事は起きるらしい。
先を歩く橘さんはワインのボトルに直接口をつけながら、音楽オンチな私でも知っている有名なミュージシャンの歌を口ずさんでいた。