道を歩いてると、見知っている暑そうな背中を見つけた。 少しでも早くこっちを向いて欲しくて、 「ハジメくんっ!」 少し遠くから名前を呼んだ。 「…奈央!」 多分、3日ぶり…ぐらいなのに、凄く久しぶりな感じ。 近寄って、暑いね、なんて話してると… 「……誰だ?その子。」 いきなり、ハジメくんの後ろから聞いたことのない声が聞こえた。 ふと、ハジメくんの後ろを覗いてみると、ハジメくんと同じようにスーツ姿の男の人がいた。