通称「HEAVEN」 弱い弱い人間の心を守るために生まれた大きな人間の力。 おれはそれの第一人者であった親父も、それに縋る弱い人間も、みんなみんな嫌いだった。 嫌いだったはずだった。 けれどおれはきっとそのとき、大切な人が居なくなるということを、良く分かっていなかった、だけなんだろう。 だって、ひとは、こんなにも弱くてもろい。