あたしたちは違う学校に進学した。 翔ちゃんはサッカーの名門校に、あたしは近場の理数科のある学校に。 ふたりとも部活や勉強で、なかなかあえない日が続いていて 少しメールや電話も減っていた。 そのころからだった。 翔ちゃんがあたし以外の女の子と、手をつないでいるところを見かけるようになった。