…私は優也を信じる。

えみちゃんは可愛いし頭もいいし、
モテるしすごいけど…

優也を好きな気持ちは私のが断然ずっと上だ。
それだけは自信を持って言える。
だって私は優也の
奥さんだよ。

そんなこと、いちいち気にしてなんかいちゃいけない。

「ナギ…?…おーい!……ナギ?…ナギさぁん?渚ちゃん?」

「な、なに?」

なんか真ちゃんは
半分呆れかけた顔をしている。
私……なんかした?

「やっと自分の世界から帰って来た…。

教室ついたんだから荷物置けよ?」

「…うん。」

「気になるなら
職員室行けば…?」

「…用が無いのに行ったら
まわりの先生に変に思われちゃうもん。」

「それじゃあ…

やっべ―…俺、
横峰先生に呼び出しされてたんだ!
まだ俺職員室よくわかんねぇし…

そうだナギ!
職員室まで案内して欲しいんだけどさ、いい?」