それから、俺の部屋へ秘書がやってきた。



そして、あの花柄の紙袋を見て



「どうしたんですか?」



とニコニコしながら聞いてくる。



言いたいような言いたくないような。



「あぁ。ちょっとな。」



「そうですか。」



秘書もこれ以上は突っ込まない。



心の中では


『この中には、めちゃくちゃ美味しい森下さんの手作りケーキが入ってるんだよ!』


と叫んでいた。


ケーキはというと、もちろん美味しかった。



俺の大好きなナッツ入り。



不思議だな・・・これも何だか懐かしい。



結局このケーキは誰にもあげず、


3日かけて俺一人で食べきったのだった。



【太陽sideおわり】