最初は黙って食べていたけど、 美緒が「悪い所があったら言ってくれないと上達出来ない」って言うから、きちんと言うようにしている。 『…ごめん。今度はもう少し濃いく作るね』 しゅんとなりながら謝る美緒。 味覚が無いんだからしょうがないよな。 悪気がある訳でもないし。 でも、もう止めようとせずにまた次頑張ろうとする姿勢はすごいと思う。 あぁーっ 言わなきゃ良かったとちょっと後悔。 『味無いから美味しくないでしょ?食べなくていいよ!あたしが食べるから…』 そう言い、料理を下げようとする。