「おい…何乗ってんだ」 俺はそいつを睨み付ける。 家まで憑いて来るのかよ。 『守護霊だから付きまとうのは当たり前じゃん』 当たり前のように言う。 ……はぁ。 マジでこいつ霊なのかよ。 とにかくさっきの事もあるし、細かい話を聞くまでは言うこと聞いておこ… 呪われたりしたらマジ困るもんな。 「分かった。シートベルトしろ」 エンジンをかけながらそう言った俺に そいつは『だから霊だし見えないからしなくてもいいのに…』とぶつぶついいながらもシートベルトをした。