「まぁ…悪くは…無いよね」 ニッコリ笑う。 てっきり馬鹿だと思ってた。 「大学にも受かったんだ?」 「うん」 「そっか…そっか…生きてたんだ…良かったな…」 俺はほっとした。 …良かった。 「…でね?やっぱりあたし…翔が好きなの。もう幽霊だからって思う事も無いから…ね?」 俺を見ながら美緒は言う。 …さっきから美緒に喋らせてばっかりだ。 俺だって話したい事がいっぱいあったのに。 「これ!」 ポケットからネックレスを取り出し、不思議そうに首を傾げる美緒の前に取り出す。