…しばらくして、規則正しい美緒の寝息が聞こえて来た。 …寝たか。 最初は早く成仏すれば良いと思っていたけど、いざ成仏するとなったら…。 さすがにしばらく一緒に暮らしていた訳だし。 静かになるな…。 美緒の顔を覗き込む。 こんな若さで死んで。 まだまだ人生これからって感じだったのにな。 …良く見たら、可愛いし。 無駄に元気も良いし。 本当に死んでんのかって今でも思うもんな。 しばらく美緒を見つめた後、また抱き締めて俺は冷たい美緒の温もり、存在を感じながら目を閉じた…。