「一ヶ所に決めなくてもいいぞ?何箇所か一日かけて行ってもいいし…夜までだけど」 夜消えてしまうのなら、朝から色んな場所に行っても良いだろうし。 『うーん…決めたっ!』 しばらくして笑顔で俺を見た美緒。 「どこに行く?」 周りから見たら俺一人でいるように見えても仕方がない。 『行かない!』 「はぁ?」 …何それ。 「ちょっと待て! これで最後なんだぞ!? 行かないってなんだよ…」 俺が聞くと、美緒は笑顔のまま話しだす。